モデルナ社とOpenAI社は新たなパートナーシップを発表しました。この提携により、モデルナ社のビジネスプロセスを自動化し、企業向けChatGPTの利用を拡大することを目指しています。
モデルナの約3000人の従業員は、最先端の言語モデルであるGPT-4をベースにしたChatGPTエンタープライズへのアクセスを得る予定です。このAIのさらなる統合により、モデルナは今後5年間で15個の新製品の発売を加速することが期待されています。
具体的な取引の条件は公開されていませんが、OpenAIのサム・アルトマンCEOは、「AIは、最終的にはより多くの科学的作業を行うことができるようになるでしょう。しかし、そこに至るまでの最良の方法は、人々の生産性を向上させ、彼らができることを加速することです」と述べています。
モデルナは、コロナウイルスを超えて、そのメッセンジャーRNAプラットフォームを利用して、ウイルス性疾患の予防から癌治療まで、様々な分野に挑戦しています。モデルナのCEOステファン・バンセルは、OpenAIとのパートナーシップによる、AIの一般的な使用が、ワクチンメーカーのあらゆるビジネスプロセスを変える鍵になると述べています。
これまでにモデルナの従業員は、ビジネス全般にわたる特定のタスクやプロセスを容易にするように設計されたOpenAIのカスタムGPTを750以上作成しました。これらのGPTの中には、臨床試験で最適な投薬量を選択するものや、規制当局からの質問に対する回答をドラフトするものが含まれています。
モデルナは、ウイルス性疾患の予防から癌治療に至るまで、様々な分野で新薬開発を進めています。しかし、現時点で市場に出てている製品はコ、ロナウイルスワクチンのみであり、売上も昨年の第4四半期には前年同期の51億ドルから28億ドルへと大幅に減少しています。
その状況で、モデルナは、AIを活用することで、新製品の提供を加速し、今後5年間で15個の新製品を迅速に展開することを計画しています。
出典:OpenAI Blog